一瞬にして秋が終了、寒い季節にスイッチしましたな…。
そうなると食べたくなる、ラーメン。残業中に珍しく、ラーメンを食べにさくっと外に出た。(ちなみに、以前からの読者ならご存知だが、私はパンの次にラーメンを好む、ビール好きの麦狂いである(笑))
会社から超至近距離にある、一軒のラーメン屋さん。
この店はかつて別の店であり、伝説の名店だった。平日の昼3時間しかやっていないので非常に難易度の高いラーメン店、しかも取材拒否店。いつも行列が絶えなかったが、会社のすぐそばなので、私はちょくちょく食べていた。辛みそラーメンと貝柱粥のセットは、最高のランチだった。
…しかし、3年前。店主が急逝し、後継者がいないその店はそのまま閉店となってしまった。その後、居ぬきでオープンしたのが現在の店。なくなった大将の味に惚れ込み、再現したというのだが……前の店の味が大好きだったので、オープン当初に入った時は、なんか腑に落ちなくてそれっきり入ることはなかったのだが…(
DIARY2007年5月25日参照)。
実に3年ぶりの再訪となったのだ。
あの味を継承するという、辛みそラーメン780円。ひとくち食べて…
「ああ…そうそう、こういう味だった…!」と、おぼろげに記憶しているあの味が口の中でよみがえって来たのだ。海老、帆立、昆布の魚介系で出汁をとった、いわゆる味噌ラーメンにつきものの、こってりとろみのあるスープとは対極。さらっとしたスープに、ラー油のような辛み。スープの美味しさが半端なく、もちもち甘めの黄色い縮れ麺にほどよく絡み、するすると食べきってしまった。(画像は、肉無し、かわりに煮たまごを追加)
美味しかったーーー! 3年も放っておいたなんて、惜しすぎる。というか、3年も経った今だからこそ、この美味しさになったのだろうか。本当の意味での灯台下暗しとは、こういうことなのかもしれない。